【マーフィーの法則】新しい自分を心に描き出して成功するまで|ジョセフ・マーフィーの潜在意識活用法

今回の願望を実現するマーフィーの法則の活用エピソードは、仕事で昇給も昇進もできずに悩んでいるある男性を、マーフィー博士が改善させた実話です。

この男性は、かなり重度な消極的心構えに囚われており、本人もそれに相当参っている様子です。

今回のエピソードでは「ベクトルの向け方」について、学べる記事です。

・ネガティブな自分が嫌になる
・消極的な自分を変えたい

こうした悩みがある人にとっては、修正ポイントに気付くきっかけになるかもしれません。

今回のジョセフ・マーフィー博士の対応エピソードでは

・信念のベクトル
・潜在意識を統制する方法

これらについて学ぶことができます。

それでは早速、マーフィーの法則の活用エピソードについて、ジョセフ・マーフィーの潜在意識の法則に20年従事している専門家が、詳しく解説していきます。

こちらの内容に関しては、私達リアライズのYouTubeチャンネルでも聴く動画として上げています。

記事を読むよりも動画で聴いて学びたい方は、下部のリンクから動画を活用してみて下さい。

この記事を書いた人

1982年生まれ。2004年(22歳)から現在に至るまで自己啓発の世界に身を置き、自己啓発のプロフェッショナルとして営業・講演・研修活動を行い、現在の月間セールス日本一の記録も保有しています。

すべて正規に版権を取得しており、自社取扱いプログラムともなっている

  • ナポレオン・ヒル(成功哲学の祖。「思考は現実化する」など成功法則を体系化)
  • ジョセフ・マーフィー(潜在意識の法則)
  • マクスウェル・マルツ(サイコ-サイバネティクス理論)
  • ジグ・ジグラー(自己イメージ改造理論)
  • ブライアン・トレーシー(営業の神様)
  • デール・カーネギー(道は開ける・人を動かす)
  • ジョー・ヴィターレ(引き寄せの法則ブームのきっかけとなった、ザ・シークレットの賢人エイブラハム)

これらすべてのプログラムを所有、実践し、プログラムユーザーへレクチャーしています。

現在のクライアントは法人のみですが、全国に在籍するインストラクターの育成と、プログラムユーザーのフォローサポートも担当しています。

~主な取扱い業務~

大手企業の新入社員研修
営業 / セールスなどの社内講演
オペレーションマニュアルの作成

ナポレオン・ヒル財団|アジア/太平洋本部
公認販社リアライズ オーナー

新しい自分を描き出して成功するまで

私に相談をしてきたある男性、ここでは彼をジョンと呼ぶことにします。

彼が「私は、今の会社にもう10年間勤めていますが、まだ一度も昇進や昇給をしていません。私には何か重大な欠陥があるに違いありません」と不満を訴えました。

私は彼と話しているうちに、彼が潜在意識に、失敗のパターンを持っていることを発見したのです。ジョンには

「自分は駄目なんだ。いつも昇進や昇給の対象から外されるし、このままいても、いつクビになるか分からない。嫌なジンクスに付きまとわれているんだ」

と言って、絶えず自分を卑下する癖がありました。

彼は、自己非難と批判を繰り返していたのです。

私は、彼のしていることの中で、この二つが最も有害な毒であり、彼の生命、エンスージアズム(熱意)、ヤル気、そして判断力を奪っていること。

そして最終的に、それが彼を肉体的にも、精神的にも参らせている原因だということを、彼に説明しました。

さらに、彼の否定的な発言にも言及しました。

「自分は駄目だ、いつも無視される」という言葉は、潜在意識に対する命令となり、潜在意識はその発言を言葉通りに受け取ること。

そして、昇進などの遅れや、あるいは欠乏や限定など、人生のあらゆる障害の元になる、ということも説明しました。

潜在意識は、よく手入れをされた農地のようなもので、良い種も悪い種も関係なく、あらゆる種類のものを受け入れ、栄養を供給して育てるのです。

「それが、私が昇進や昇給の対象から外され、営業会議などで無視される原因でしょうか?」という彼の質問に対し、私は「その通りです」と答えました。

というのも、彼は「拒否されるのだ」という考えを心に持ち続けていて、軽視され、無視されることを期待していたからです。

実際、彼は幸運を、自分自身で妨げていたのです。

ここまでで学ぶこと

人は、心が消極的な状態で満たされると、正常な判断ができなくなります。

そして、全ての原因を、この話の主人公のジョンのように、外的要因へと向けるようになってしまいます。

そして「自分はこんな状態だから、きっと周囲もこのように対応するだろう」と、常に自分の望まない未来について、真剣に考えるようになります。

こうして常に悪い方向へと考えることは、潜在意識にそうなることを期待しているのと、同じ影響を与えてしまうのです。

続いて、このような状況に陥った場合には、どう対処したら良いのかについて、見ていきましょう。

成功するための現実的なテクニックの練習方法

ここでは、ジョンがいかにして失敗、そして挫折から抜け出したか、ということをお話します。

彼は「どうして鼻であしらわれて心を傷つけられたり、ぶっきらぼうな扱いを受けたことを、忘れることができるでしょうか。とても辛いことですよ」と言いました。

忘れることはできます。

そのためには、彼に説明したように「過去をきっぱり忘れるんだ」という断固たる決心が必要になります。

そして成功と勝利、さらには業績と昇進を考える、という前向きな決意をしなければならないのです。

彼は、過去の失望や失敗を、心に重荷として持ち続けることの、誤りと愚かさを悟り始めました。

これは、あたかも重い鉄棒を肩に担ぎ、自分を疲弊させ、痛めつけるようなものです。

彼は、自己批判や自己非難の考えが頭をもたげるたびに「自分は必ず成功する、同僚と協調していける、必ず昇進できる」と自分に強く言い聞かせるようにしました。

そして、一貫して否定的な考えを、前向きな考えに変えるようにしました。

しばらくすると、否定的な思考習慣は、積極的なものに変わっていきました。

ここまでで学ぶこと

人は、辛い経験をすると、それは強烈な印象として残り続けるものです。

これは、世の中に「トラウマ」という言葉が存在していることを考えれば、誰もが理解できることでしょう。

しかし、現状を変えたいのであれば、どこかのタイミングで、これらの思いを断ち切る決断をする必要があります。

このような時に、あなたを助ける力になるものが、願望です。

なぜなら、消極的なことを考えてしまうたびに、願望のことについて考えるように切り替えれば、段々と消極的なことは考えないようになっていくからです。

それでは続いて、願望についてどのように考えれば良いのかについて、見ていきましょう。

ジョンが潜在意識を統制して成功した方法

私は、彼に潜在意識に印象付けるための、簡単なテクニックを教えました。

ジョンは自分が昇進し、幸せいっぱいの奥さんから熱烈に抱擁されて、祝福されているさまを、イメージする練習を始めることにしました。

彼は集中し、体をリラックスさせ、心のレンズを自分の奥さんに合わせることによって、このイメージを非常に活き活きとした、リアルなものにしました。

心の中では、ジョンは奥さんと次のような会話をしました。

「今日、昇進したんだ。社長から褒められてね、年に5,000ドルも給料を上げてもらったんだよ。素晴らしいと思わないかい?」

それから、奥さんの反応をイメージし、その声の調子や笑顔、身振りを心に思い描くのです。

これらすべてが、彼の心の中で、現実に起こっていることなのです。

次第に、このイメージが現実の事として、彼の潜在意識に働いたのです。

先日ジョンが来て「先生にぜひお知らせしたいことがあります。地区担当マネージャーに昇進しました!あのやり方がうまくいったのです!」と話してくれました。

ジョンは、自分の心の働きを学んだ結果、習慣的な思考パターンとイメージが、彼の潜在意識に浸透して、活性化したことに気付きました。

そして、心に抱き続けてきた、欲求の実現に必要なものすべてを引き付ける、ということを理解し始めたのです。

ここまでで学ぶこと

たかが潜在意識に刷り込みをしただけで、そんなにうまくいくはずがない、と思いますか?

しかし、ジョンの最初の状態は、まさに「潜在意識に刷り込みをしただけ」の状態なのです。

ただ、そのベクトルが「自分の望まない状況」について、常に真剣に考えていたので、それが現実化したのです。

自分を10年間もの間、昇給も昇進のチャンスも得られないような事態に陥らせることができていたのですから、ベクトルを変えれば、昇進くらいは問題ありません。

人は、良くも悪くも、潜在意識の力を活用して生きています。

まずはジョンのその後について、見ていきましょう。

信念の力

人は信じ、最善のものを期待しながら、喜びに溢れて生きれば、求めるものが与えられるということは、この世の中の真理です。

ジョンは、うまく仕事をこなして認められ、昇給すると確信しました。

そしてすべては、彼の信念の通りになったのです。

ジョンは今や、生まれ変わった人間として、幸せな生活を送っています。

快活で、情熱に満ち満ちています。

目は活き活きと光り輝き、情熱的な声は、自信と落ち着きに溢れています。

ここまでで学ぶこと

最終的に、最初の頃のジョンとは比べ物にならないほど、まるで別人のように変わることができました。

潜在意識の力を活用できるようになれば、ジョンのように、自分の状況を変えることができます。

ジョンは、常に肯定的なことを考えるようになり、自分のイメージに期待して、それを達成させることの面白さに気付き、頑張れるように変わっただけなのです。

もちろん、自分が変わるためには、常に肯定的なことを考える必要があり、自分を奮い立たせるだけの、鮮明なイメージを持つ必要があります。

しかし、これらはそんなに高い壁ではありません。

なぜなら、これまでも同じようなことを、してきていたはずだからです。

この話のジョンのように、それを否定的なベクトルに向けて、全力で使っていただけなのです。

つまり、できないことをやるのではなく、これまでもできていたことの、方向を変えてあげるだけで良いのです。

潜在意識の力を活用するのであれば、自分の望んでいる状態を鮮明にイメージして、常にそのことを考えるようにして、望ましい習慣を作っていきましょう。